投資狂日記

自由を追求するブログ

「会社員」という職業

 最近では子供たちが大人になったらなりたいもので「会社員」が人気らしい。

コロナ禍で在宅勤務をしている親の姿を見たことの影響が大きいのかもしれない。

 

ところで、職業が「会社員」というのはよくよく考えるとおかしなことだ。「会社員」というのは会社という組織の構成員であることに過ぎない。「組織の構成員であること」が職業というのは変だ。会社員という立場で「何をしているのか」が本来重要なはずなのに、なぜか職業として「会社員」が通用してしまう。

 

そういうこともあってか、会社に「入ること」が重要視されてきた。会社員になることが第一で、そこで何をするかは二の次だ。そして、苦労して入って長年勤めた会社からリストラされたり早期退職を勧められたりする。「会社員」でなくなることが「会社員」という職業を失うことになり意気消沈してしまう。転職というのも会社の転籍であって「会社員」という職業に変わりなかったりする。

 

そもそも「会社員」であるかどうかなんてさほど重要ではなく、「何をしているか」が重要なのだ。「何をしているか」にこだわりがない人ほど「会社員」という立場を失ったときに右往左往する。逆に言えば、優れた人ほど「会社員」ということにこだわりがなく、「何をしているか」に注力しているのではなかろうか。

 

子供たちが見ているのは、親が「会社員」であるということではなく、在宅勤務で「何をしているか」であることであってほしい。子供たちが大人になるころには「会社員」という職業はなくなっているのかもしれないのだから。