投資狂日記

自由を追求するブログ

嵐の前

米中貿易戦争で米中が「第1段階の合意」をして以降、株式市場は堅調な動きとなっている。この流れは年末まで続きそうだが、年明け以後も続くかはわからない。

 

むしろ年明け早々、失望がやってくるかもしれないと警戒している。

米中の「第1段階の合意」とやらが本当に合意しているのか、はっきり言って疑わしい。これまでも度々合意に至ったと報じられながら対立し、お互いに関税を引き上げる応酬が続いてきた。今回も合意文書にはまだ署名していないのだから、本当に合意しているとみることはできない。この署名を巡ってまた決裂することは十分にありうる。

 

もし合意文書の署名に至らなかったら、株式市場は再び大きく動揺することになる。ここまで堅調に推移してきた流れは一気に逆流することになるかもしれない。

 

ちょうど今は楽観的な雰囲気になり気が緩みつつあるように思える。こういうときは一番危ない。いい気分でいると手痛いしっぺ返しが来ることは何度も経験している。

なんとなく胸騒ぎがする。

株式市場は嵐の前かもしれない。

勝手な妄想だと、後で笑って済めばいいのだが。

もっとも、嵐が来たとしても見方を変えればチャンスでもあることも確かだ。

 

 

投資にも読解力は必須

2020年度の税制改正大綱が発表され、現行のNISAを刷新し「新NISA」に移行することが明記された。

 

私はNISA口座を開設しているものの使ったことはない。投資枠が小さく、損益通算ができないなど使い勝手が悪いと判断しているためだ。

そのNISAも「新NISA」に移行するに伴い複雑化するようだ。シンプルなことをわざわざ複雑にするのは役人の得意技だが、今回のこともまさに当てはまる。

 

貯蓄から投資への流れを作りたいにもかかわらず、制度を複雑にして心理的な抵抗感をもたせ利用のハードルを上げるという意味不明なことをしている。

大学の入試改革で読解力向上を図ろうとしていたが、この新NISAを理解するにも読解力が必要とされるらしい。

 

とはいえ、読解力は投資において必要だろう。

金融商品のパンフレットに書いてある説明文が理解できなければ、販売する金融機関のカモにされる危険が高くなる。手数料が喉から手が出るほど欲しい金融機関にとって、読解力のない人たちは大歓迎だ。新NISAも金融機関が手数料を当てにする絶好の場所となるのかもしれない。