ウェルビーイングに関する研究によると、人が幸福を感じるのに必要なのは次の3つの要因らしい。
一つ目が「健康であること」、二つ目が「良好な人間関係」、そして三つ目が「自分の意思で決定したという感覚」だ。
この中で最も難しいのはおそらく自分の意思で決められているかどうかではないかと思う。
自分で決めているつもりでもそれが本当に自分の意思によるものなのか改めて考えてみると案外違うことも多いのではないか。
進学や就職先も本当に自分で選んだつもりでも、実は本心と違っていたり、そもそも選択肢がなくて仕方なく選んだ道だったりするものだ。
でも、選択肢がいくつもあるのにどれも選ばなかったということもある。これは選ばないという選択肢を選んだということでもある。
そして選ばない理由が「言い訳」となる。あれのせい、これのせいだから選べなかったと正当化する。でも選ばなかった結果、選べば得られたはずであろう利益や価値、すなわち機会費用というコストが積み重なっていく。このコストが幸福感を削っていくのだろう。
自分の意思で決めるということは勇気がいる。失敗しなくても機会費用が積み上がるのを黙って見ているか、自分で決めることで道を切り開いていくか。これも結局は自分で決めることだ。
よりよい選択肢を探し続けたとしても、どれかを選ばないと意味がない。
自分の意思で決めるということは主体的に生きることに通じる。受け身で待っているだけでは幸福はやってこないということだ。