投資狂日記

自由を追求するブログ

朝令暮改

ホルムズ海峡を巡ってイラン情勢が再び混沌としてきた。そこにトランプ大統領がホルムズ海峡を通過する船舶の貨物に高額な通航料を課すと言い出した。イラン側は皮肉交じりに「アメリカは正しい」と応じてみせた。ところがトランプ氏は翌日にはこの方針を撤回し、湾岸諸国との貿易・投資協定へと置き換えるという。

こうした一連の騒動から「朝令暮改」という言葉を思い出す。

 

「朝令暮改」とは、朝出した命令を夕方には改めることをいう。そこから転じて、方針や指示が頻繁に変更されて一定せず、周囲が振り回されてしまう状態を指す。

この言葉は古代中国の歴史書「漢書」に由来する。皇帝に対してある家臣が、「朝に出した法律が夕方には改められるほど頻繁に方針が変わり、農民たちが生活に困り果てている」と意見具申したという。行き当たりばったりの方針に人々が振り回されるのは今も昔も変わらないのだ。

皇帝に意見を言うのは相当勇気がいるだろうが、おそらくあの大統領に意見する側近はいないのだろう。

 

この朝令暮改という言葉は否定的なニュアンスで用いられるが、ビジネスではプラスの意味に捉えることもあるようだ。変化が激しい世の中ではむしろ柔軟に方針を転換するほうが望ましいということらしい。経営者にとっては都合のいい解釈だろうが、実務を担う下々の者にとっては「やってられない」と愚痴を言いたくなる気持ちが痛いほどよくわかる。

 

愚痴を吐きたくなる気持ちを抑えるために、こういうことわざがある。

 

人間万事塞翁が馬

 

人生の幸・不幸は予測できず、何がきっかけで良い方向や悪い方向へ転じるか分からない。一見すると不運に思える出来事が幸運につながったり、その逆だったりするものだ。起こった出来事に一喜一憂せず、どっしりと構えていればいいのだ。