投資狂日記

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バランスシートでわかる財政状態とは何か

財政状態とは何を意味しているのか。

 

例えば、日本政府の財政状態は悪いという見方がある一方で、悪いどころかむしろ健全な方だという見方もある。なぜ正反対の意見が出てくるのか。

 

そもそも財政状態とは何なのか。

 

簿記や会計における財政状態とは、資産、負債および資本の状態をいう。具体的に言い換えると、資金をどのように集め(資金の調達源泉)、その資金をどのように使っているのか(資金の運用状態)を示すことだ。

 

そして財政状態を示すものとして貸借対照表(バランスシート)がある。左側(借方)に資産、右側(貸方)に負債と資本が表示され、資産=負債+資本という等式が成立する。この式を変形して資産ー負債=資本となるが、資産ー負債である純資産がプラスの状態、すなわち資本がプラスである状態が健全とされる。逆に純資産がマイナスになると債務超過となり危険な状態とされる。

 

では、「純資産がプラスの状態だから健全だ!問題なし!」で済ませていいのだろうか。

 

そもそも、純資産がプラスになったりマイナスになったりするのはなぜか。

調達した資金を資産で運用し利益を得ることで資本を蓄積していくから純資産が増加していく。逆に、資産をうまく運用できず損失が蓄積するから資本が食い潰され、純資産(資本)がマイナスの債務超過となる。

要は、資産を活用して利益を生み出しているかが重要なのであって、調達した資金が利益を生む資産に使われているかが財政状態に大きく影響するのだ。

 

いくら借金があっても、同時に資産も同じくらいあるから大丈夫だ、とよく言われる。でもそれはその時点での状態が大丈夫なだけであって、未来永劫にわたって大丈夫であることを意味しない。

会計上の資産とは、金銭的な価値があり将来的に収益や経済的便益を生み出すと期待される財産および権利をいう。帳簿上、実際は役に立たないガラクタであっても経済的便益を生み出すと期待されれば資産として表示されるのであり、債務超過に陥るのは資産が期待外れのガラクタばかりだからだ。だから資産の中身、資産の質をみなければ将来の財政状態がどうなるかはわからない。

 

結局のところ、調達した資金をうまく活用しているかどうかに尽きる。うまく活用していれば財政状態は健全を保てるが、そうでなければ悪化していくだけだ。

 

では日本政府はどうか。

税金や国債発行で調達した資金を効果的に使っているのか。

政府が特殊なのは自ら通貨を発行して資金調達できてしまう点にある。だからいくら財政が悪化しようと形式的には問題ないわけだ。だが、いずれ調達する資金である通貨そのものの価値が失われていき、国民の生活は追い詰められていくことになる。

政府の財政が大丈夫だからといって国民も大丈夫というわけではないのだ。