ここ最近、YouTubeでたまたま見かけた動画にハマってしまった。
それは「ReHacQ(リハック)」というチャンネルにある天才物理学者による物理学の解説動画だ。ちなみにこの動画を元にした書籍が出版されていて、それがこちら。
私は文系人間なので物理学についてはほとんど知らないといっていい。だがこの世の中がどのような物理的ルールで成り立っているのか知りたいという好奇心はずっと持っていた。
そういった素人の好奇心に対して、この動画ではわりやすく解説してくれる。ニュートン力学から始まってアインシュタインの相対性理論に進み、最新の量子力学そして宇宙論まで解説されている。1回あたり約1時間半の動画が4つあるのでかなり見ごたえがあるが、時間を忘れるほど引き込まれる。
本当に優れた人は難しい言葉を使うことなく他人に上手に説明できると言われるが、まさに動画に登場する野村泰紀教授はその典型的な人物だろう。
野村教授が物理学の研究者への道を選んだのは、高校時代の物理の教師から受けた影響らしい。その教師の話が面白く、受験勉強で大事な時期にもかかわらず大学受験に出ないような話でも生徒たちがわざわざ聴きに来たという。
中学や高校で数学や物理が嫌いになるのは教師の教え方にあるのではないか。誰もが経験すると思うが、教え方が上手い教師に出会うとその科目が好きになったりするものだ。逆に、訳が分からないうちに公式やら法則やらを覚えさせられれば苦痛になるのは当然だ。
別の動画で野村教授は「物理学などの教育がテクニカルな方向に偏り過ぎている。」といった趣旨のことを述べていた。これは教科書の問題もあるのかもしれないが、いきなり数学や物理などを学ぶ前に自然科学の分野では何を追求しているのかについて興味を沸かせるような内容をざっくり教えたほうがいいのではなかろうか。もし中高生がこの動画を観たら、物理学に興味を持ち、研究者を志す者が現れるかもしれない。
好奇心が少しでもあるなら、嫌いという先入観を取り除くことで苦手意識が薄れる。そうすれば昔に敬遠していたことも意外と楽しく学ぶことができるはずだ。人であれ書物であれ動画であれ好奇心を触発するものに出会うことの大切さを改めて感じた。
