FIREという言葉が浸透して久しい。FIREを目指して投資する人も増えているのだろう。
そして実際に実現した人もいる。
だが、せっかくFIREしたのに後悔する人もいる。
典型的なのは家族からいつも家にいることで煙たがられるようになることだろう。働く必要がなくなり自由を満喫していても、周りから見ればただだらけた生活をしているだけとみなされる。「そんなだらけた生活を送るためにFIREしたのか」と問い詰められ、家族が崩壊する最悪の結果すら招きかねない。
それでFIREを卒業して、また再び働き出す人もいる。
こんなことになるのはFIREそのものを目的にしてしまったからではないか。
FIREは経済的自由を獲得し早期退職することだが、本来そのあとに何をするのかが明確にあって、それを実現する手段がFIREであるはずだ。だがFIREを目的にしてしまうとそれを達成した瞬間にすべてが終わってしまう。何もすることがなくなり、ただ暇を持て余すだけとなる。この暇な時間をどう使うかをしっかり考えておかないとFIREしても息苦しくなるだけだ。自由を満喫することとだらけた生活をすることは全く違う。
暇な時間があると落ち着かない人はFIREに向いていないのだろう。
手に入れた資産を使って何をしたいのかを考えておく必要がある。いくらお金があっても使わなければ意味がない。どうしても「どうやったらFIREできるのか」に関心が向かってしまうが、それ以上にどうやってお金を使っていくか、それこそが重要なのだと思う。