日経新聞の記事によれば、大学生の就職先として資産運用業界への志望が増えているという。NISAなどにより投資が身近になったことも大きいのだろう。
もし学生時代に戻れるとしたら、私も資産運用会社に入ってファンドマネージャーを目指そうと考えるかもしれない。
だが同時に、仕事となると制約が多くなってかえってつまらなくなってしまうおそれもある。不正防止の観点から個人としては自由に投資できなくなるし、やはり他人の資金を預かって運用するとなると相当なプレッシャーを感じることになる。
仕事としての投資と自分の趣味に近い投資は別物だ。
進路といえば、私の娘も高校3年になっていよいよ大学受験が待ち構えている。本人の志望もだいぶ固まってきたようだ。
今後はAIが本格的に浸透してくるだろうから職業選びも難しくなる。今ある仕事が消滅する可能性もあるし、中身が変化することも考えられる。学んだことが無駄になることはないだろうが、何を学ぶかは慎重に選ぶ必要があるかもしれない。
以前は文系・理系で明確に分かれていたが、もうそれでは通用しなくなってきている。特に文系の分野は厳しい見方がされる傾向があるように感じる。
学生にこれから何を学ぶのがいいかと問われたらどう答えるだろう。
意外かもしれないが、私は哲学がいいのではないかと思っている。
AIがいくら発達するとしても、根源的な問いを発するのは人間でしかない。これからは物事の本質を突き詰めようとする力が一層求められるようになるのではないか。
哲学なんて全く役に立たないと思われてきたが、世の中の変化によって役に立つか否かという観点を超えてこれまで役に立たなかったものが必要とされるような気がしている。
とはいえ、娘にはこんなことを薦めるつもりはない。きっと鼻で笑われるだけだろう。
それに自分の進む道は自分で探すものだ。