米国とイランの停戦期限が近づいている。だが両国が協議しても合意に至るのは困難な状況で、再び戦闘再開となるかもしれない。
ただ米国の本音としてはさっさと幕引きしたいのだろう。それでもイランを攻撃した目的は核兵器製造をやめさせることであり、それが達成されないままとなれば多大なコストを払った意味がなくなってしまう。しかもトランプ大統領は第1次政権の時に、オバマ元米大統領が推進したイラン核合意の内容が不十分だとして合意から離脱したが、当時の合意を上回る内容でないと成果にならない。
ホルムズ海峡の封鎖がいつ解かれるかもわからない。イランの抵抗力は想定以上なのではないか。そしてホルムズ海峡に目を奪われがちだが、イランの北部にはカスピ海があってロシアと通じている。原油価格の高騰はロシアの財政にプラスに働き、軍備の増強などでイランとの結びつきを強めることになるのではないか。
戦争は始めるより終わらせるほうが難しいと言われる。ロシアがウクライナとの泥沼にはまり、今度は米国もイランとの泥沼にはまろうとしている。長引けば長引くほど疲弊し、その影響は世界に波及する。
株式市場は先行きを楽観視しているかのように上昇しているが、それも長続きするかどうか。
そして状況の変化はそれぞれの国の内部から起きる可能性もある。米国もイランも国の内部でそれぞれ問題を抱えていて、民衆の不満が噴出することで事態が動くこともありえる。
いずれにしても、当分の間はこのまま混乱が続くと想定している。そしてそれが長引くことも。それでも杞憂であってほしいとわずかながら期待している。