投資狂日記

自由を追求するブログ

難しい業績予想

保有株の中で竹内製作所が決算発表の先陣を切った。

注目しているのは当期の業績ではなく、今後の業績予想だ。イラン情勢が混迷して原油価格が高止まりしている状況のなか、今後の業績を見通すのはなかなか難しい作業だと思われる。

また、こういう状況だからこそ企業の戦略性が試され、企業がどう動こうとしているのかを決算短信の文言から探ることができる。

 

では竹内製作所はどうなのか。

次期予想では売上高が8.3%増を見込んでいるものの、利益面では減益となっている。

住宅不足やライフラインの老朽化が深刻化しているなか、AIの急速な発展によるデータセンター建設が拡大していて電力のインフラ整備工事の需要の増加が見込まれ、売上は拡大するとみているようだ。その一方の減益要因として米国の関税コスト、原油価格高騰による運搬費の燃料サーチャージ、エネルギー価格の上昇と円安による部品価格の上昇、そして人件費の増加を挙げている。また、想定為替レートを円高に設定して為替差損を織り込んでいる。

 

どうしても保守的な内容になるのは仕方ないし、むしろ当然だろう。

そして需要拡大が続き売上が伸びていくことは重要だ。その点については安心材料となる。コスト面で想定より状況が良くなれば利益も押し上げられる可能性はある。業績予想が小幅な減益に留まっていることはあまり悲観的にみる必要はないのだろう。

それは株価にも表れている。決算発表後に株価は急上昇した。

 

また、これまで年1回の配当だったが、2027年2月期から中間配当を実施することになった。年2回の予想配当合計で増配となっている。減益予想でも増配していることで経営陣が業績に対して一定の自信があることを示している、と私は解釈している。

 

こうした決算短信からのメッセージをどう解釈するかは投資家によって異なるだろう。

でもそこに投資における重要なヒントが隠されているかもしれず、だからこそ決算短信を深読みしてみるのは推理小説を読むのと似ていて面白い。