以前に不正が起きそうな企業について書いたことがある。
そしてまた会計不正を起こし信頼が地に落ちた企業にニデックが加わった。
不正が起きる原因となったのはカリスマ経営者といわれた永守氏による強烈なプレッシャーだった。
どんなプレッシャーだったのかは、会計不正の疑義を調べる第三者委員会の調査報告書で明らかになっていて、永守氏がメールやチャットで経営幹部らに送った内容は以下のようなものだ。
「どいつもこいつもやる気なしの無責任野郎ばかりそろいやがって! 経営音痴の数字づくりではどんどん目線が下がっていく。却下だ。全員辞めてくれや! こんな人物と一緒に仕事は出来ぬ!」
「赤字は罪悪、事業計画未達は悪、規則違反は犯罪である」
「大きなチャンスをもらっておきながら、そのチャンスをつかめず問題ばかり発生させている君の醜態は君の怠慢たる人間性が主因だと思うがな! 恥を知るべきだ!」
学校の部活やプロスポーツでも指導者による暴言や暴力が問題となっているが、根っこは同じなのだろう。
自分が思い描く理想を求めるものの、現実がそうならないことに苛立ち、他者に圧力をかけて現実を無理矢理歪めようとする。
ニデックでは会計不正によって現実が歪められた。これは結局のところ永守氏の失敗を覆い隠そうとするものではないのか。
投資家の立場からすれば、永守氏の言葉をそっくりそのまま本人に返したくなる。
「無責任野郎は辞めてくれ!こんな人物のいる企業に投資はできぬ!」
「会計不正という規則違反は犯罪である」
「会社の適切な運営を任されておきながら、株主や投資家を欺く会計不正を発生させた君の醜態は君の怠慢なる人間性が主因だと思うがな!恥を知るべきだ!」
永守氏は不正が明らかになった途端に表舞台から去ったが、それで責任から逃れられるわけでもない。
証券取引等監視委員会は金融商品取引法に抵触する可能性があるとして調査する方針らしい。悪質性が高ければ刑事告発もありうるだろう。
ニデックからは不正会計という悪臭が噴き出した。
投資家は不祥事を起こしそうな企業の匂いを嗅ぎ分けないといけない。