イラン情勢が世界を揺るがしている。
先行きの不透明さが人々を不安に陥れ、株式市場も軟調になっている。
世界はますます混沌としていくかもしれない。
投資家としてどう行動するか、これから試されることになるだろう。
私は投資にあたっての心構えとして、上杉謙信の言葉を座右の銘にしている。
それはこんな内容だ。
”運は天にあり、鎧は胸にあり、手柄は足にあり、
何時も敵を我が掌中に入れて合戦すべし。
死なんと戦えば生き、
生きんと戦えば必ず死するものなり。
運は一定にあらず、時の次第と思うは間違いなり。
武士なれば、わが進むべき道はこれほかなしと、
自らに運を定めるべし。”
意訳すると以下のようになる。
最終的な勝敗や運命は、人間の力ではどうしようもない「天命」だが、
自分の身を守ることは自分でできる。そして、成果は自らの行動によって勝ち取るものだ。
常に相手を分析して、手の上で転がすように戦え。
死ぬ気で戦えば生き残り、
生き残ろうとすれば死んでしまうものだ。
一定の周期で運が巡ってくると思うのは間違いである。
自分の進むべき道は自分で考えて、自分の責任で行動するべきだ。
世界情勢など自分でどうすることもできない。だからこそ自分でコントロールできることに集中し、自分で考えて行動する。そして結果にも責任を持つということだ。
投資の心構えだけでなく、生き方そのものの心構えでもある。
上杉謙信は以下のような辞世の句も残していて、彼の生き様を象徴している。
極楽も地獄も先は有明の月の心に懸かる雲なし
行く先が極楽か地獄かは分からないが、今の私の心境は夜明けに残る月のように一点の曇りもなく晴れやかである、という意味だ。
こんな清々しい心境で人生の最期を迎えることができたならきっと幸福なことに違いない。自分もそうありたいと思っている。