日経平均株価が急騰しそうな気配だ。
これは高い支持率の高市首相が衆院解散する可能性が浮上したことによるものだ。もし、自民党が選挙に勝利し衆院で単独過半数を獲得すれば政権が安定し政策実施がスムーズになり、積極財政によって成長投資が加速すると想定され、企業業績にプラスとなるので株価上昇へとつながるわけだ。
でも今のところ「期待」に過ぎない。
実際に衆院解散するかわからないし、自民党が選挙で本当に勝てるのかもわからない。
市場が勝手に期待を膨らませつつある。
勝手に膨らんだ期待は、実現しないと感じた瞬間、失望へと変化していく。
では期待が実現することはないのか。
もちろん可能性はある。
でも期待が実現したことによって恩恵を受ける企業の価値が上昇し続けるかはわからない。過去にも重点政策に関連する企業が注目されてきたが、そうした企業が長期的に企業価値を高めてきたといえるのだろうか。
真に企業価値を高めてきた企業は、政府の政策に関係なく地道に業績を積み上げてきた企業だ。
「期待」を持つことは悪くない。
だが、それによって判断が狂ってしまうことに気を付けなければならない。
期待が実現しなければ失望に変わり、実現しても一時的に盛り上がった後は次第に忘れ去られ、新たに生まれる期待に移り変わっていく。
明日からまた「期待」が膨らんだりしぼんだりして株価が動くだろう。
だが投資家の期待に応えられる企業は実は市場の「期待」の外側にいるものなのかもしれない。