クリスマスも終わりいよいよ今年も残りわずかとなった。
今年は日経平均株価が5万円を超えるなど勢いがあったが、一方でグロース市場は低迷したままだった。
華々しくグロース市場に上場してもその後は凋落していくというまさに竜頭蛇尾な企業が多いことが投資家を遠ざけている最大の要因なのだろう。
「創業は易く守成は難し」という故事がある。
新しく事業などを始めることは比較的容易だが、それを衰えさせずに維持し発展させていくことははるかに難しい、という意味だ。
スタートアップに関する環境は昔に比べて格段に良くなり、起業へのハードルは下がってチャレンジする人も増えている。だが現実はこの故事の通り事業を維持発展させていく「守成」がいかに難しいかを物語っている。いくら起業がしやすくなったといっても、それを維持していく困難さを想像するからこそ起業に二の足を踏むわけだ。
「守成」の難しさは新興企業だけではない。有名企業であってもかつての栄光から凋落していく事例は数多くある。
そして、「守成」の難しさに直面する企業の株式に投資するからには、株式投資家も「守成」と無縁ではいられない。
株式投資も気軽にできるようになったが、投資を続けるためには儲けること以上に大きな損失を被らないことも必要になる。
とはいえ、「守成」にばかり気にしていたらいつのまにか衰退への道を進んでいることにもなりかねないのではないか。「守成」の中に「創業」の芽を育てていくことが大切であり、それこそが「守成」を難しくさせているのかもしれない。