前回に続き、見限った投資先企業とその特徴。
今回はアンビスホールディングス。
ホスピス型住宅の最大手で、入居者に対し施設併設の訪問看護・訪問介護を提供し、訪問看護による診療報酬が収益の柱となる。高齢化社会が進み需要が増え続けるとみられており、実際に急成長してきた。投資後にかなりの含み益をもたらしたが、一方で事業の拡大に人材確保が追い付かなくなるのではないかという懸念も持っていた。成長期待が剥がれ落ちれば株価は急落するだろうと想定していたものの、それは当分先のことだろうと思っていた。
ところがちょっとした異変に気付く。経営のナンバー2とみられていたCFOが退任したのだ。このCFOは公認会計士でもあり、株式上場への管理体制構築にもかなりの貢献をしたはずだ。その人物が会社を去ったことで社内の管理体制に変化が起きうることを警戒した。その後業績動向をチェックしているとやや成長が鈍化しつつある兆候を感じ始め、十分な含み益もあったことから株式売却に踏み切った。
その後、診療報酬の不正請求疑惑が起きて一気に逆風が吹き始めた。業績は落ち込み、株価は急落。現在の株価は最高値から10分の1となっている。
事業内容は高齢化社会にとって必要不可欠といえるもので、投資対象としては魅力的なのは確かだ。だが、診療報酬の不正請求という信用を失う行為をする企業には厳しい目を持っていないといけない。どんなに収益性や成長性が高かろうとも信用を傷つける企業に投資していると痛い目に合う。私はたまたま損失を免れたが、もし株式を保有し続けていたらかなりのダメージとなっていただろう。
不正が起きやすい企業にはどんな特徴があるのか。
過去にこんな記事を書いた。
不正を起こした企業を調べてその原因を探ることは後々に銘柄選別の役に立つと思っている。