もうすぐ12月になる。年末が近づき税金対策を考える時期だ。
その対策の一つとして「損出し」がある。
「損出し」とは、含み損となっている銘柄を売却して損失を確定し、その後再び同じ銘柄を買い戻すことだ。譲渡益や配当などの確定した利益を確定損失で圧縮してトータルの税金を減額するわけだ。そして、再度取得することで含み損がきれいさっぱりなくなった状態になるので気分的にもいい。この再度取得するところがただの「損切り」とは異なる。
最大の目的が節税なので、確定した利益が損失を上回っていないと意味がない。そして「損出し」は含み損を抱えているけど手放したくない銘柄がある場合に適している。またNISA口座ではできないので、NISA口座を利用していない場合のメリットでもある。
「損出し」のデメリットは、まず余計な売買手数料がかかることだ。そして株主優待がある場合に長期保有要件などがリセットされてしまう可能性がある。
さらに長期的にみると、損出しして買い戻した銘柄がその後上昇して売却する時には税金がかかるため、単に税の先送りをしているだけという見方もできる。
実際に「損出し」する場合に気を付けなければいけないのは買い戻しをする時だ。
現物で買い戻す場合は、売却した当日ではなく翌営業日以降にすることだ。損出しした日に同じ銘柄を買い戻すと取得単価が平均化されて節税効果が薄まってしまう。損出しした日に買い戻したければ信用取引を利用したクロス取引をすることになる。
含み損はないに越したことはない。
新年を新たな気分で迎えるためにも検討する価値は十分あると思っている。