円安傾向が続いている。対ドルのみならず対ユーロでも下がり続けていて主要通貨の中では最も弱い。
これは高市政権の積極財政方針が影響している。経済財政諮問会議のメンバーに積極財政派が多く選ばれ、2025年度補正予算の規模が昨年より大きくなる可能性が出てきた。
片山財務相が「円安のマイナス面が目立ってきたことは否定しない」と述べたが、まだ為替市場をけん制するほどではない。
この先さらに円安が進むことになれば当局による為替介入が意識されることになる。投機筋との攻防が始まり円相場の値動きが荒くなるかもしれない。
財政拡張が健全な範囲内と見られるのか、それとも財政規律の緩みと捉えられるか。
もし海外勢が後者とみなした場合、「日本売り」の材料となり為替のみならず株式市場にも波及するおそれがある。
もし為替介入があったとしても一時しのぎに過ぎない。根本的に構造が変わらない限り円安傾向は続いていくとみている。
いずれにしろ年末へ向けて何か波乱が起きてもおかしくないと思っている。