様々なメディアでアナリストといったマーケットのプロと言われる人々によって今後の見通しやその背景などの予想が語られる。
そのいかにも論理的で緻密な分析に基づいた予測は説得力があり、こうしたプロの見解を参考にしている投資家も多いのだろう。
だがその予測や見解が実際どれくらい当たっていたのかどうかはメディアでは明らかにされない。予測などが出されても出されっぱなしで、その当たりはずれは全く問題にされず、時間の経過とともに忘れ去られていく。そしてしばらくするとまた新たな予測が登場していかにももっともらしい説明がなされ、多くの人々がそれに耳を傾けている。
今やネットの時代となって、メディアの記事も過去のものが簡単に検索できるようになっている。
例えば、日経電子版で「相場を読む」という一連の記事があって、そこでは日経平均株価などの相場の見通しと背景をマーケットのプロが語っている。その過去の記事を読んでみると非常に興味深いことがわかる。
11月に入って現在のところ日経平均株価は5万円を超えている。だがプロたちによる6月から7月での予測は年末の日経平均株価は4万円そこそこ、あるいは4万円回復は難しいという予想がされていて、現在の水準とはだいぶ異なっている。むろん、これから年末にかけて下落する可能性はある。だが年内に5万円を超えるという予想はまったくなかった。
この人たちは次にどんな予想を語るのだろう。そして過去の予想についてどう思っているのだろう。
マーケットのプロと言われる人々の予想ですらこの程度でしかない。数か月先の予想すら当たらないほど現実は複雑ということだ。
マーケットの将来は誰にもわからない。
ではAIはどうなのか。
私はAIでも無理だと思っている。