アスクルがサイバー攻撃を受け、その影響が深刻になっている。アサヒグループもそうだ。
サイバー攻撃によって個人情報などが流出すれば被害がさらに広がる可能性が高まるし、企業の信用問題にもなる。そして解決までに時間がかかるとなれば業務が滞り、業績にも悪影響が及ぶ。そうなれば株価も下落することになるから投資家としても他人事ではない。
だからこそ企業側もそれなりの対策をしているはずだが、完璧に防御することは現実的に難しい。サイバー攻撃によってデータが盗まれその身代金を要求された場合にどう対応するかも悩ましい。要求を拒否すれば盗んだデータがばらまかれることになってしまうし、かといって要求を受け入れてしまうとサイバー攻撃が有効であることを知らしめ、さらにサイバー攻撃を活性化させることにもなりかねない。
今後はAIもサイバー攻撃に絡んでくるようになるのだろう。
技術が進んでもそれを悪用しようとする者がいる限り、それに対応する新たなコストもかかることになる。
投資家としてもサイバー攻撃によって企業業績が悪化するリスクを考えておかねばならなくなるから何とも厄介なことだ。