先日叔母が亡くなった。歳を重ねるにつれて身近なところで人が亡くなっていくことが増えていく。
私の母はその叔母としょっちゅう電話で話をしていて、プロ野球のことなどでおしゃべりすることを楽しんでいた。だがもう叔母から電話がかかってくることがなくなってしまい、プロ野球のテレビ中継を観る楽しみも減ってしまったと言っていた。
その母も自分が亡くなった時に備えるような言動が多くなっている。
老いにはどうしても寂しさが漂う。
私自身も鏡を見てだいぶ老けたなと思うが、久しぶりに会った人が病気などで弱ってしまい想像以上に年老いていたことに驚くことがある。
老いは徐々に進んでいくものだが、時にはそれが加速してしまうことがある。そして時間だけでなく健康や身体的能力も失われていく。
自分ではまだまだ先のことだと思っていても、気づいたら目前に迫っていることもありうるのだ。
やはり自分がやりたいと思うことはすぐにやったほうがいい。
もし先延ばしして、いざやろうとしてもできなくなっていたとしたら悔やんでも悔やみきれない。それにそのことが老いの寂しさをいっそう増幅させることになる。
逆に言えば、何か夢中になるものがあれば老いの寂しさも多少は和らぐのかもしれない。