自民党総裁選挙が注目されている。だがこれまでほど関心をそそられない。各候補の主張はどうにも具体策が乏しく、また多方面から支持を得ようとするためか無難なところに留まってしまっている。少数与党ということもあって野党の意向も気にせざるを得ないのだからしょうがないのだろう。
でもだからこそ大風呂敷を広げるべきなのではないのか。
消費税減税うんぬんではなく、税制全体を根本から見直すぐらいのことを言ったっていい。年金制度も賦課方式から積立方式へ移行させるぐらいのことを考えてもいいのではないか。
高度経済成長時代から経済構造が変化し、様々な制度が時代に合わなくなってきている。それでもなんとか継ぎはぎでしのいできたが、いよいよ限界が近づいている。
与党の過半数割れもその兆候の一つともいえる。
与党も野党も関係なく、この国の未来をどうするのか真剣に議論しろというのが国民の根底にある意思ではないのか。
坂本龍馬はかつてこう言った。
「日本を今一度せんたくいたし申候」
幕末の日本を古い体制から洗い流し、新しい近代国家をつくろうとした。
現在の状況を国難といいながら、政治家は本気で国を作り直す覚悟を持って行動しているのか。
今こそ日本をもう一度洗濯する時だと思うが、きっとこのまま汚れて臭い服を着たまま香水でごまかすようなことが続くのだろう。