未来がどうなると思うかと問われたら、多くの人はあまりいい世の中にはならないと答えるかもしれない。そういう悲観的な見方が投資を遠ざけることにつながる。なぜなら、投資は不確実な未来に賭けることであり、しかもその未来が明るいと思えるからこそだからだ。
将来について楽観的な見方ができない限り投資はできない。
かといってあまりにも楽観的になりすぎるのも危険だ。当然ながら未来が望ましくない方向へ行く可能性がある以上、ある程度悲観的な見方も持っていないといけない。
つまりは悲観的であっても楽観的な部分は必要であり、楽観的でありながら同時に悲観的でもなければいけないのだ。この両者のバランスをとる必要がある。
日本人は貯蓄を美徳とするところがあるが、これは将来を悲観的に考える傾向が強いからなのだろう。悲観的な将来に備えて今から蓄えるという発想だ。また投資について博打のように捉えるのも失うことを極端に恐れるからだ。
ところが最近は投資が増えている。
これは将来を楽観的に考える人が増えているからなのか。とてもそうとは思えない。
むしろ悲観的な見方が強まったことで貯蓄だけでは足らず投資せざるを得ないからなのだろう。例えば、株では日本株ではなく米国株が買われるのは日本の将来に悲観的だからであり、米国株が右肩上がりに上昇していることで悲観を薄めているからだ。
それでも悲観的な貯蓄から抜け出し、悲観的でありながらも楽観的な投資への領域に踏み込みつつあるのは良い傾向なのだろう。