保有銘柄の一つである竹内製作所が昨日第1四半期決算を発表した。
業績は前期比で減収減益となった。やはり北米市場で販売が落ち込んだ影響が大きい。トランプ政権の関税政策などの先行き不透明感が高まり、顧客が購入を見合わせる動きがあったという。
一方、低調な経済環境が継続していた欧州は需要が底打ちし、回復の兆しがあるというのは明るい材料だ。
それでも米国関税政策によるコスト増、販売台数の下方修正、前提為替レートを円高に修正したことにより業績を下方修正した。とはいえ、これまでの予想はトランプ関税の影響を考慮していないものだったため、ある意味下方修正は想定されていたといっていい。
それが今回の第1四半期決算発表と業績予想の下方修正で見通しの不透明さが払拭されたことになる。
そのためか今日の株価は急上昇した。配当予想が前年と同じで減配しないことも好材料と受け止められたのかもしれない。
やはり先行きが読みにくい状況というのは、投資家からすれば敬遠したくなる。
逆に、先行きが見え始めれば投資家はリスクを取りやすくなる。
今の株価が低迷しているとしても、それは経済環境の不透明さによる影響かもしれない。その不透明さが解消されるだけで株価が上昇する余地はあるということだ。
これから決算発表が本格化するが、業績の下方修正は多くなるかもしれない。だがその企業の本当の強さ、底力を垣間見る機会にもなるだろう。