株式投資において保有株を持ち続けること、俗に「握力」と言われるが、長期投資をするならこの「握力」は必須となる。
私自身は「握力」があるほうだと思っている。
実際、現在最も長く保有している銘柄はエーアイテイー株で約15年くらいになる。そして最も含み益が大きいのもこの銘柄だ。
ただ闇雲に握り続けているわけではない。
現在のポートフォリオでは、保有期間がまだ半年程度の銘柄が半分近くある。今年に入って銘柄の入れ替えをして、それまで保有していた銘柄を手放したからだ。手放したのは自分が想定するほどの成長が期待できないと判断したことによる。
保有すべきと判断したものはとことん握り続けるが、そうでないものは速やかに手放すようにしている。
だから保有後に株価が下落し含み損を抱えていても、成長期待がある限り握ることになる。あくまで見据えるのは将来の姿であり、5年後10年後にどうなっているかだ。その想像した姿に向かっていると思えば含み損を抱えていても気にならない。
現在私の保有銘柄の多くは含み損を抱えている。こうした状態は人によっては耐え難く苦しいと思うのだろう。
でも投資というのは農作物を育てるようなものだ。種を蒔き、水や肥料を与えて育つのを見守り続ける。風雪に耐え、やがて花が咲き実が成るのを待つ。
この「待つ」ことは、「握力」とほぼ同じ意味だといえる。
現在は時間の経過による変化が大きく、それが「待つ」ことや「握る」ことを難しくさせているのかもしれない。