Nintendo Switch 2の転売が話題になっている。
任天堂の対策もあってか異常に高額な転売は少ないようだが、それでも転売行為を非難する意見も目立つ。
そもそも希望小売価格より高い値段で取引されるのはなぜか。
単純にいえば、需要に対して供給が少ないから価格が上昇するという市場原理がはたらいているからだ。
こうした状況は今だけのものであり、しばらく経てば価格は落ち着くのでその時まで待つという人が大半のはずだ。
その一方で、お金を多く払ってまでも今すぐに手に入れたい人も少なからず存在するわけだ。
こうした時間による供給量のギャップがあるときに生まれるのが時間的価値だ。時間的価値というのは時の経過によって減少していく。
転売ヤーはこの時間的価値を取引していて、時間とともに減少していく時間的価値を金銭に変換しようとしている。
この時間的価値をどう考えるかは人によって異なるだろう。
無駄だと考える人もいれば、それだけの価値を認める人もいる。あるいはそれを利用して儲けようとする人もいれば、そういう行為を批判する人もいる。
時間というのは重要な資産だ。だからそれをどう使うかによって人生が変わってくる。
お金を払うより時間を使って待つことを選ぶのか、お金を払って時間を買うことを優先するのか。それとも「こんなのは不公平だ」と文句をいうことに時間を費やすのか。
価値というのは相対的なものだ。
こうした転売が話題になるのも価値というものが相対的であることを表している。