投資狂日記

自由を追求するブログ

TACOトレード

トランプ氏の有名な標語は「MAGA(Make America Great Again,米国を再び偉大に)」だが、最近ではトランプ氏にまつわる造語が次々に登場しているらしい。

 

その中でトランプ氏自身が不快感をあらわにしたのが「TACO」という造語だ。「TACO」とは「Trump always chickens out(トランプはいつも腰砕け)」を意味する。大規模に関税を課すと豪語するも、市場から否定的な反応があると関税を引き下げたり発動を延期したりするトランプ氏の行動パターンを揶揄しているわけだ。

そしてこの行動パターンを利用した「TACOトレード」が流行っているという。

 

「MAGA」も別の意味がある。「Make America Go Away(アメリカよ去れ)」で、バンス副大統領がデンマーク領のグリーンランドを訪問した際に広まった。トランプ氏がグリーンランドの領有に興味を示したことに対する反発によるものだ。

 

こうした造語ができる背景には、トランプ氏の行動パターンが浸透してきていることがあるのだろう。強い言葉とは裏腹に実行は少なく、脅しを真に受けなくてもいいという認識が広まりつつある。

 

日米の関税交渉においても、赤沢経財相は交渉を巧みに引き延ばしているようにみえる。具体的な話し合いをしていると言いつつ何も決まっておらず、日本側は米国の一連の関税措置について見直しを求めていることを主張し続けている。

 

ともかくトランプ氏の言動に過剰に反応してはいけないということだ。過剰に反応する現象を利用して「TACOトレード」するのもありかもしれないが、危険な火遊びだろう。

投資家としては、長期的にどのような影響があるか考えつつ冷静に見守り、下手に動かないほうが得策だと思っている。