投資狂日記

自由を追求するブログ

司法にも及ぶ政治の混迷

ますます混迷しそうな気配だ。

米国際貿易裁がトランプ政権による相互関税とカナダとメキシコ、中国への追加関税を無効と判断し、差し止め命令の一審判決を出した。トランプ政権は直ちに控訴し、二審の米連邦巡回区控訴裁判所は判決を一時的に停止することを命じた。差し止め命令を差し止めたという奇妙な展開は、最高裁までもつれ込むとみられている。その間、宙ぶらりんな状態が続くことになるわけで、投資環境としては好ましくない。

 

ただ、トランプ政権の強引なやり方に司法が待ったをかけたことで、司法がまだ機能しいているという安堵感はある。とはいえ、この件は大統領の権限と議会の権限のどちらを重視するかを司法が判断するという三権分立の根幹にもかかわってくるので、いろいろドタバタ劇が起きるかもしれない。

 

また、トランプ政権によるハーバード大の留学生受け入れ資格停止についても訴訟になっていて、マサチューセッツ区連邦地方裁判所は緊急措置として認証取り消しの差し止めを命令している。この問題も決着がつくまでは時間がかかりそうで、既存の留学生やこれから留学を希望する人にとっては不安定な状況に晒されることになる。

 

それにしてもこんなことをしていてMAGA(Make America Geat Again)を実現できるとは到底思えない。

物事を強引に押し進め、考え方の異なる者を排除しようとする狭量な人物を、少なくとも「偉大な人物」とは呼ばないことは確かだ。