株式市場の乱高下もようやく落ち着いてきたようにみえる。だがそれもまだ表面的なものであって、またいつ起きるかわからない状態は続いている。
自分の保有株も打撃を受けて、含み損となっている銘柄が増えてしまった。
でも狼狽して売ったりはしない。
もともと株式投資では「待つ」ことが大事だと思っている。
「果報は寝て待て」ということわざがある。
幸福や良い結果は、人間の力で無理やり得られるものではなく、自然な流れで訪れるものだ、という意味だ。
「寝て待て」という表現だからといって、ただごろんと寝ているだけで何もせずにいれば幸せになれるということではない。
やるべきことをやり最善を尽くしたうえで、あとは幸運を待つしかないのだ。
この「果報は寝て待て」は、仏教が由来らしい。
仏教における「果」は自分の行ったことから生まれる結果のことを指し、「報」は自分の行いによって受け取る報いのことを指す。つまり「果報」とは、「前世での行いによって現世で受けるさまざまな結果」を意味していて、「果報」は従来、良い結果と悪い結果の両方の意味を含んでいる。
良い結果が返ってくるためには良い行いが必要になり、何もせずただ待つだけでは果報はやってこない。
株を売買するとき、できる限り調べ考えたうえで納得して行動したかどうか。
ただ感情に流されて行動していないかどうか。
やるべきことをやっていなければいい結果が出ない。
しかもその結果はすぐにはやってこない。
株式投資をしていると必ず暴落に直面することになる。
そして、その時どう振舞うかが試されているのだ。
今まさに、果報を寝て待てるか、忍耐力が問われていると思っている。