ずっと価格と価値の違いについて考えてきた。
価値というのはどこから来るのか。
価値が生まれたり価値が失われるというのはどういうことなのか。
「価値」という言葉をわかりやすく他に言い換えれば「意味」ということなのだろう。
「価値がある」というのは「意味がある」ということだ。
「価値がなくなる」とは「意味がなくなる」ということだ。
意味があるかないかは人によって異なる。
ある何かに意味を見出したところに価値が生まれる。
お金にも意味がある。だから価値を有している。
しかもみんながその意味を共有している。
1万円札には1万円の値札がついたものと交換できるという意味をみんなで共有している。だから1万円と書かれ透かしのある紙片に1万円の価値があることになっている。でもその紙自体に1万円の価値はない。紙そのものにはたいした意味がないからだ。
つまりは、なんら実体のないものでも意味がつけられれば価値が生まれることになる。仮想通貨なんてまさにそうだ。
逆に言えば、意味がなくなれば価値もなくなることになる。
意味は時の経過や場所によっても変化する。
意味がなくなっていくものもあるし、新たに意味付けられるものもある。
その意味も多数で共有するものもあるし、すごく個人的なものもある。
これまでは共有化された意味が大部分だったが、今後は個人的に意味付けられたものが社会に広がっていくようになるのかもしれない。
とすれば、なんらかの意味付けができる人が強い影響力を持つようになるのだろう。