今週は決算発表が多くあったが、そんな中で保有銘柄の入れ替えを断行した。
基本的に取得した銘柄は長期間保有することにしているが、取得時に想定していた期待から実態が乖離し始めたと感じたら保有方針を見直すことにしている。
まず手放したのは芝浦電子。
台湾企業にTOBを仕掛けられたことで株価が急騰。しかもTOB価格よりも上昇したことで、売却するか保有継続するか検討することにした。TOBが今後どう進展するかはまだわからない。その不透明さがある以上、売ってしまったほうが得策と判断した。投資成果としてはまずまず。
2日連続でストップ高になるなど取引が活発になっていたが、その後は何もなかったかのように取引は沈静化している。株価も落ち着きをみせ、むしろじりじり下がり始めている。まさにイナゴが通り過ぎたような状態で、イナゴ襲来時に売却した判断は良かったと思っている。
次に手放したのはマークラインズ。
ここはずっと保有しているつもりだったが、第3四半期決算発表後の株価推移から見直す検討を始めた。業績は伸びているものの、その勢いが失われつつあるような印象が出始めた。株式市場における株価がそれを表しているともいえた。とはいえ業績が悪化しているわけではなく、配当も増加傾向にある。ただ、この企業がもう一段階成長するための踊り場にいるような気がしている。また、株主還元策なども含め企業価値を高めようとする意識が経営陣にあまり感じられないのも気になっていた。そこで売却を決断。
ただ決算発表が迫っており、売却を発表前にするか決算内容を見てからにするか迷ったが、行動は早い方がいいと判断して決算発表前に売却した。決算内容は思ったよりも良くて株価も急上昇した。だがそれほど勢いは感じられない。売却益はほとんど得られなかったが、売却の判断に後悔はない。
そして新たに取得したのは、HOYA、デクセリアルズ、デイトナの3銘柄。
HOYAは高収益の優良企業。長年ウォッチしていていつか取得したいと思っていたが、最近の株価が下落し割安感が出ていたのでついに取得。
デクセリアルズも着目していた。業績はいいはずなのになぜか株価は下落傾向。そこで第3四半期決算発表前日に取得。そして決算発表後は株価が急騰した。
最後はデイトナ。これは私がバイクに興味を持ったことも関係している。バイク関連では高級ヘルメット製造のSHOEIにかつて投資していた。このときは純粋に業績面などから判断して投資していたが、実際にバイクに乗り始めたことによってバイク業界のことを肌で感じるようになり、SHOEIへの見方も変化した。そしてかわりにデイトナに注目するようになった。コロナ禍のバイクブームが沈静化して元に戻ると思われているが、案外ブームで終わらず定着していく可能性はあると思っている。実際、私が新たにバイクに乗り始めた。投資の種は身近なところにある。今、四輪自動車業界は大変なことになっているが、私が注目しているのはバイク業界というわけだ。
新たに取得した銘柄も長期間保有するつもりだ。だが環境が変化すれば迅速に行動することも必要となる。思考を硬直させないことと迅速に行動することは今後も意識していきたい。