投資狂日記

自由を追求するブログ

人手不足と言われるなかで早期・希望退職募集

2024年の上場企業における早期・希望退職者募集人数が1万人を超えたらしい。

早期・希望退職者を募集するのは、業績が悪化した企業が回復するためリストラの一環としてのものが多かった。だが最近では黒字企業すなわち業績がそれほど悪くなくても早期・希望退職者を募集しているという。

 

近年、人手不足が深刻化してきているにもかかわらず、逆に人を減らす早期・希望退職者を募集しているという不思議な現象が起きているわけだ。

 

これは何を意味しているのだろう。

 

企業としては優秀な人材を確保したい。でもそういう人材ほど獲得競争が激しく、賃金を上げて好待遇にする必要がある。そうすると人件費が上昇し業績を圧迫することにつながる。なので高い賃上げで優秀な人材を好待遇する一方で、雇用者数を減らして人件費の総額を抑えようとする。

 

働く側からすれば、優秀な人材とみなされれば多くの企業から引く手あまただが、特徴的なスキルがなければ厳しくなる。すると次第に少数の高賃金の人と多数の低賃金の人に二分化されていくことになるだろう。

そして人手不足なので仕事がないということはないが、ある仕事は低賃金ばかりとなる。それでも人手不足ということで賃金は上昇していくだろうが、高賃金の人ほどではない。

 

こういう世の中を渡っていくには、自分のスキルを上げていく、すなわち労働者としての価値を上げることが考えられる。いわゆる自己投資というやつだ。もちろんこれも重要なのだが、それに加えて資本への投資、例えば株式投資も考えた方がいい。

自分のスキルを上げても上には上がいるもので、頑張ってもそのうち息切れして燃え尽きてしまうかもしれない。正月明けに退職希望者が増えたというが、企業で働くことに疲弊している人が多いという証拠だろう。

ならば株式投資をすることで他人の働いた成果の一部をもらい、自分の収入を補うという方法もある。

自分が優秀な人材になれなくても、優秀な人材がいる企業の株主になればいい。そうすれば優秀な人材が株主のために勝手に稼いでくれる。

 

自分だけで頑張る必要はないことに気付けば、気分は楽になる。