決算発表シーズンだ。
保有銘柄についても芝浦電子とショーボンドホールディングスの決算発表があった。
芝浦電子は第2四半期決算を発表。売上高が前年比3.7%増、営業利益も6.7%増だったが経常利益は2.7%減、純利益も5.9%減となった。経常利益が減少したのは為替損失による影響が大きい。
もともと通期予想が減収減益となっていたので期待はしていなかったが、進捗度からしてもまずまずの内容ではなかったかと考えている。
ショーボンドホールディングスは第1四半期決算を発表。売上高は前年比3.8%増、経常利益は5.6%増となったが、純利益は3.3%減となっている。これは前年に特別利益として投資有価証券売却益が計上されていたが、今期はそれがないことによるものだ。なので業績としては順調な滑り出しといえる。
この決算結果を受けて株価はどう反応したか。
両社とも株価は下落。これは業績が期待ほどではなかったということなのだろう。
芝浦電子は通期予想が減収減益となっていることもあるし、決算発表前までは株価が上昇傾向だったから決算発表によって利益確定売りが増えたのかもしれない。
ショーボンドホールディングスは国の国土強靭化政策からの期待もあったはずだが、業績が伸びた印象は薄い。石破政権になって今後の政策が不透明になっていることもある。
ともに業績が伸び悩んでいるという状態だが、こういう場合はどう投資判断をすべきなのか。市場では株価という形で反応するが、その株価が常に正しいとは限らず、自分で考えて判断しないといけない。
業績というのは景気動向など様々な要因で変化するものだ。一本調子で業績の右肩上がりを続けられる企業のほうが少ないといっていい。だから業績の停滞をどう考えるかが重要になる。
業績には波がある。良い時もあれば悪い時もある。一時沈んだとしても、それは高くジャンプするためにしゃがんだだけかもしれない。あるいは落ち込んだまま二度と浮き上がってこないかもしれない。
この見極めが必要だ。
企業は持続しなければならない。その持続性があるかどうか、持続性に変化が起きていないか、長期的視野で考えないといけない。
ビジネスモデルが崩れたり、経営陣の内紛が起きたり、不正や不祥事が発生したりするような企業は、なんらかの兆候が業績に表れたりする。だからこそ決算書をじっくり読むのだ。決算書を毎期毎期読み続けることで、ちょっとした違和感を発見しやすくなる。
ちなみに、芝浦電子とショーボンドホールディングスは引き続き保有することに今のところ変わりはない。