今日の日経平均株価は大幅に下落。
自民党総裁選で高市氏の当選期待が高まり株価が上昇していたが、結果は石破氏が当選ということで一気に失望感が出た。
高市氏であればアベノミクスの継承を意識し株価にはプラスとの判断が働いたが、金融所得課税強化や法人税率アップに言及した石破氏が当選となれば株価にマイナスとされる。
市場というのは様々な理由で激しく動くものだ。そしてその動きが合理的な理由によるものもあるし、全くそうでないものもある。
今回の株式市場の動きも、市場が勝手に期待し、勝手に失望したものともいえる。
先週から今週にかけて経済や企業のファンダメンタルが劇的に変化したわけではない。
単に期待が外れ、期待が実現しなかったことに単に失望しているだけだ。
確かに石破氏の政策がどうなるかはわからない。でも独裁者でない以上、好き勝手に物事を進められるわけでもないし、わざわざ経済を無茶苦茶にするようなことはできない。
岸田氏が首相になったときも市場は警戒感で覆いつくされたが、意外と失望させられることは少なかった。
今回も思ったほど失望することもないかもしれない。
ただこの急落によって、石破氏に市場の動きを意識せざるを得ないと感じさせたことの意味はあるだろう。だから今後については楽観的に考えている。
市場の勝手な期待と勝手な失望からは一歩引いて観察しているだけでいい。慌てて持ち株を売ってしまうとほぼ失敗することになる。
むしろ市場が失望に打ちひしがれているときはチャンスなのだ。
物事の見方を反転させることができるかどうか。
暴落というのはバーゲンセールでもあるのだ。
