先日、NHKのクローズアップ現代で「ミッドライフクライシス」が取り上げられていた。ミッドライフクライシスとは「中年の危機」とも呼ばれ、中年期に感じる悩みや葛藤、不安などの心理状態を指す言葉だ。
最新の調査では日本の45~59歳の「幸福度」が過去最低らしい。人生の折り返し地点で自分の人生に迷いが生まれ焦りや危機感に襲われることが影響するのだろう。これは中年世代なら誰でも多かれ少なかれ感じることだ。
この焦りや危機感というのは、よくよく考えてみると「他人と比較して」自分が劣っていると感じることからきているのが多いのではないか。
他人より収入が少ない
他人より生活水準が低い
他人より仕事ができない
他人より体力がない
他人より人の役に立っていない
競争社会にどっぷり浸っていると常に他人との比較となってしまう。就職氷河期世代はとくに他の世代と比べて不遇だと感じてしまう。
そもそも他人との比較で常に優位でいられることなどほとんどない。
まずは他人との比較をやめてみることだ。
他人と比較するということは価値基準を他人に委ねているということだ。
他人と比較しないためには自分の価値基準を持つことが必要になる。
以前、こんな記事を書いた。
他人からすればどうでもいいものであっても、自分にとってはかけがえのない大切なものというのは誰にでもある。
自分自身の価値基準で納得できることが大切だ。
動画で話題になった江頭2:50のスピーチに、
「もし99人が馬鹿にしても、1人が応援してくれればそれでいいじゃねえか」
という言葉がある。
私はさらにこう思っている。
「誰も応援してくれなくても自分が納得できればそれでいいじゃねえか」