昨年にこんな記事を書いた。
幕末以後の日本は振り子のように動いてきたと私は思っていて、そこからすると今の日本は振り子のどのあたりなのかを考えたりする。
鎖国から西洋化へ
富国強兵から軍国主義へ
軍国主義から平和主義へ
高度経済成長からバブル経済へ
バブル崩壊からデフレ経済へ
デフレからインフレへ
これからは振り子はどう動くのか。
私は日本の財政ではないかと考えている。
今日の日経新聞では自民党の総裁選挙とも絡んで財政規律に関する記事を掲載していた。
これに関しては積極財政派と緊縮財政派に分かれ、互いに罵り合ったりしている。
だが言い争いが続いている間に事態は進行していく。
振り子の動きは止まらない。行きつくところまで行く。
だから財政も行きつくところまで行く。
その極限はどこか。
日本国債を誰も買おうとしなくなる時だ。ただ唯一、日銀だけが買い手になる。
そのとき日本政府への信用は地に落ちている。
円という通貨も信用を失う。インフレが酷くなり、生活が貧しくなる。
おそらくこうなるまでにはまだまだ時間がかかる。
振り子のエネルギーは一番下にきた時が最高速になるわけで、現状はまだ最高速に達しておらず、一番下に向かって動き出したところなのかもしれない。
とはいえ希望が全くないというわけではない。
振り子が振り切ってしまえば状況は好転する。
これは私の勝手な仮説であり妄想でもある。
実際は全く別の振り子があるのかもしれない。
ただ世の中は大きな流れがあって、その流れの強さや方向を変えることは難しい。
だからこそ世の中の流れや強さを感じ取ってどう対応するかを考える必要があり、仮説を立てたり妄想したりするのだ。
そして投資は世の中の流れに対応する一つの手段でもある。