株式市場が歴史的な下落をしたことは、新NISAで投資を始めた人々をかなり動揺させたようだ。
そのNISAは政府の後押しでもあったためか、「政府に騙された」「国せいだ」と罵る論調も出てきている。
投資というのは、言わずもがなだが自分自身の責任で行うものだ。自分で決めて行動し、その結果をすべて受け入れるということだ。
だがそういう覚悟がないまま多くの人々は株式市場に参入してくる。
そして今回のような暴落が起きると、株式市場に参加した投資家の本性が試される。
いわば株式市場が投資家をふるいにかけるのだ。
投資が上手くいかないことを他者のせいにするような人々は早々にはじき出される。
結果を受け入れ、淡々と続ける人が株式市場に残る。
こうしたことは株式市場だけではなく、一般社会でも同じではないか。
上手くいかないことをいつも他人のせいにしている人は、結局何事も上手くいかず不平不満ばかり口にしている。
逆に上手くいっている人は、不平不満を言うよりも結果を受け入れ次にどう行動すべきか考えている。
起きた結果に対して口を動かす人と自ら動く人の違い。
今回の株式市場の暴落で人々がどう振舞っているかよく観察してみるといい。
株式市場のふるいから振り落とされる人と残る人の違いがわかるに違いない。