もうすぐ会社四季報の夏号が発売される。といっても私は今年からオンライン版を利用しているので書店で買うことはない。
オンライン版にしたため1銘柄ずつ読み込んでいくことには適していないが、スクリーニングをうまく使うことで効率的に銘柄を調べることができる。
ただ、それでも5年10年単位の業績推移を見るとなるとプレミアムプランにしなければならず、それだとコストがかかりすぎる。なので「バフェット・コード」といったサイトも併用している。
夏号の発売で業績予想などのデータが更新されるが、そこで何に注目するか。
注目点は毎回異なるものだが、それでも根底にあるものは変わっていない。
それは逆境に強い企業であるかどうかだ。
経済環境は常に変化し続けている。そんな中で業績を拡大していくのはたやすいことではない。ときには苦しい逆境に直面することになる。それは為替といった企業の外部要因かもしれないし、近頃相次いで表面化している品質不正などの内部要因によるものかもしれない。
そうした逆境に直面したとき、そのまま沈んでいく企業なのか、それとも踏ん張って徐々に盛り返す企業なのか、あらゆる角度から検討しないといけない。
逆境に強い企業であれば、一時的に業績が落ちてもそこで踏みとどまり、必ず盛り返してくる。そして気づけば逆境に直面する以前の業績を超えていくのだ。そういう企業こそ長期投資に適していている。
逆境に強いということは、それに耐える何かを持っているということだ。それがその企業の強みであり、その強みは環境に左右されないものでないといけない。裏を返せば、そういう環境に左右されない強みを持たない企業は沈んでしまう可能性が高い。
今現在、円安に苦しむ企業、不正が発覚した企業など逆境にある企業はたくさんある。
そのなかから、逆境に強い企業が会社四季報で見つかることを楽しみにしたい。