私は主に個別株投資をしている。なぜかというと、単純にそれが楽しいからだ。
ただ、その「楽しい投資」が正しいとは限らない。
どの銘柄を選ぶかでリターンが変わるため、利益を得るには他の投資家よりも銘柄選択能力が必要となると考えられている。
でも実際は、プロでもインデックスに勝てないことがデータで示されていて、銘柄選択能力は誰でもほとんど差がないとされる。
よって、銘柄選択などせずにインデックスで運用することが「正しい投資」とされるわけだ。
その「正しい投資」が楽しければ全く問題はない。
だが、その「正しい投資」が楽しくない、むしろ苦しいものだったとしてもそれを続けるべきなのだろうか。投資は継続することが大事だが、楽しくない苦しいことを続けることができるのだろうか。
インデックスに勝てない?
そもそもインデックスに勝つ必要があるのか。インデックスに勝たないとダメだと誰かに文句でも言われるのか。
勝手にハードルを設けて勝手にそれに引っかかって倒れていないか。
別にインデックスに勝てなくても、資産が順調に増えているならそれでいいではないか。
仕事で生産性だ、効率性だと追い立てられ、同じように投資においてもインデックスに勝つように追い立てられているだけではないのか。
いくら正しくても、それが苦行であったら継続できない。継続できないなら成果も出ない。
銘柄を選ぶのは能力ではなく、興味や好奇心がどれだけあるかだ。
仕事関連や趣味などである特定の分野について通常より詳しくなっていることがある。投資のプロは投資について詳しいかもしれないが、アニメ業界に詳しい人にアニメでは勝てない。素人には素人なりの強みがあるのであって、その強みを投資に活かせば成果を得る可能性は上がる。そういう投資こそ面白いし楽しいし、継続できるのではないのか。
「正しさ」は時に人を苦しめる。
正論ばかり吐き続けている人には近寄りがたいものだ。
投資についても、正しさに縛られることなく、もっと楽しさを追求してもいいのではないかと思っている。