投資狂日記

自由を追求するブログ

「育てる」という感覚

小学生の娘は今、インゲン豆を育てている。というか、はじめは豆から芽が出るのを観察することが目的だった。シャーレに水を浸した脱脂綿を敷き、そこに豆を置いて発芽するのを毎日見守っていた。そしてついに芽が出始めると、娘はとても喜び、その芽の成長の速さに驚いた。根も出てきて脱脂綿ではそれ以上成長することは難しいだろうということで、小さな鉢の土へ植え直した。芽はどんどん育って、今では立派な葉ができている。

 

娘は動物が好きで猫や犬を飼いたがっているが、ペット不可の賃貸住宅であるため動物は飼えない。だが、小さな豆から芽が出て育っていることに愛着がわいたようで、ペットの代わりになっている。

 

ここからさらに成長して実がなるまでになるかはわからない。わからないけど、この「育てる」という感覚は大事だと思っている。

 

この「育てる」という感覚は、投資にも必要なのではないか。

 

投資というと獲物を捕まえるような狩猟のイメージがある。その日の獲物が捕れたか否かという手っ取り早さを追求して、結果に一喜一憂し、それを繰り返している。むろん、それでうまくいく人もいるし、それが向いている人もいる。

 

でも本来の投資というのは、長い年月をかけて育てるものなのではないだろうか。

投資対象となるものは株や不動産、債券などいろいろあるけど、お金をそういう資産に投じて「育てる」のだ。資産が育つにつれて花が咲き、やがて実が成るようになる。成長が速くてもあっという間に枯れてしまったり、根っこが腐ったりしてしまうものもあるから注意深く見守っていないといけない。また、長雨や強風で駄目になってしまうこともあるから、そういうことに強いものを選ぶ目も必要となる。

 

そうやって金の成る木を手にするには時間がかかる。だから「育てる」という感覚が必要なのだ。多くの人はそういう気長なことができず、手っ取り早い方法に飛びつく。

 

インゲン豆が育つ姿を健気に見守る娘を見ていて、子育ても投資も同じなのだと思った。

結果はすぐに出ない。

せかせかせずにのんびりゆったりしているくらいでちょうどいい。