これまでブログのことについてはあまり書いてこなかった。
ブログを始めた頃からするとブログのデザインはしばしば変えているし、文体も変わっている。そして今度はハンドルネームを変えることにした。これといった深い意味はなく、気分転換に近い。
もともと”シピオニ”というハンドルネームは、カルタゴのハンニバルと戦った古代ローマのスキピオ(Scipio)が好きであることからつけた。
新しいハンドルネームも歴史上の人物からアレンジすることにした。
これまでが西洋の歴史上の人物からだったので今回は日本の歴史上の人物を考えた。
すぐに思い浮かべたのは上杉謙信で、戦国時代ではもっとも好きな人物だ。軍神と呼ばれるほど強い武将でありながら、短歌や琵琶を嗜むなど芸術的センスを持つ側面があり、それが他の武将にはない魅力となっている。
上杉謙信の「謙信」というのは出家したときの法号で、厳密には「不識庵謙信」と称する。
「不識庵」の”不識”というのは、かつて達磨大師と梁の武帝との禅問答にて達磨大師が答えた言葉だ。この”不識”をどう解釈するかを高僧に問われた謙信はすぐに答えられなかったという。
この「不識庵」というのに倣って、似たものを考えることにした。
そこで思い浮かんだのが「諸行無常」という言葉だ。
世の中のすべてのものは移り変わり生滅して、永遠に変わらないものはない。
株式市場もしかり。平和な日常もいつまでも続くとは限らないことを今回のウクライナ情勢で思い知った。
私自身も変化し続ける。ブログも変化し続ける。
変化しないものはない。
以上から「無常庵」というハンドルネームにした。
常に変化する世の中を恐れず、変化を前向きにとらえる姿勢を持ち続けたいと思う。