ロシアによるウクライナ侵攻はいつまで続くのだろう。そしてどんな結末を迎えるのだろう。
いくつかシナリオを考えてみる。
1.ロシアがウクライナを制圧しロシアによる傀儡政権の樹立
2.ロシアとウクライナが停戦するもののロシア軍がウクライナ領内に留まり続け実効支配化し、対立は続く
3.ウクライナが中立国となるのを条件にロシア軍撤退
4.プーチン政権が崩壊し、ロシア軍撤退に伴いウクライナの領土回復
5.プーチンの自暴自棄により核のボタンが押され人類破滅
現実に起こりそうなのは1か2だろうか。
1になった場合、世界からの非難にもかかわらず武力によって秩序を変えてしまうことを事実上認めてしまうことになる。これは新たな争乱を生む土壌となり、世界は武力がものをいう時代に逆戻りする。
2は、現状のところ抜本的な解決策がないために事態がズルズルと経過し解決はどんどん先送りされる。これによってロシアの支配が既成事実化し、結局1と似たような結果になりうる。
3もありそうだが、これまでの外交交渉をみると可能性は低いように思える。だが落としどころとしては悪くないのではないか。
4が一番望ましい結果だろう。ロシア経済が疲弊し国民の不満が爆発すればこれは意外と起こるかもしれない。歴史的にみると、政権が崩壊するのは大抵内側からの要因が多いものだ。
そして5は全く可能性がないといえないところが怖い。誰もがこれだけは起こらないことを願っている。
さて、ロシアという大国がどうなるのか、結末はまだ誰にもわからない。
だが、歴史という大河の流れが大きく変わりうる瞬間に今立ち会っていることには間違いない。