投資狂日記

自由を追求するブログ

期待は失望に変わったか

菅首相退陣表明によって期待は高まり、日経平均株価は3万円を超えるまでに上昇した。衆院選まではこの期待が続くかと思っていたが、どうやらすでに期待は失望へと変化したらしい。

期待が急激に膨らんだために、失望によって縮むのも急激となるわけだ。

 

株安とともに円安も進んでいる。円安は米金利の上昇によるドル高というのもあるが、対ユーロでも円は下落している。明らかにマーケットは日本に失望している。

 

この傾向は岸田首相誕生が影響しているのだろう。

確かに岸田首相の掲げる政策には投資家から見て好ましくないと思えるものが少なくない。

成長より「分配」を重視する姿勢もそうだ。分配を重視するあまり成長を蔑ろにすれば、結局は限られたパイの奪い合いになる。そうしているうちに活力がなくなりみんな一緒に貧乏になっていく。

金融所得への課税強化というのも一歩間違えば投資を遠ざけることになりかねない。

 

岸田氏は「聞く力」があることを前面に押し出しているが、これはリーダーが発する言葉として違和感があるのは私だけであろうか。無論、人の意見を聞くことは大事だ。だが決断は一人でしなければならない。その決断ができるのだろうか。聞く力が強いために決断が鈍り、他人の意見に流されるのではないかという懸念を持たざるを得ない。党役員と組閣の人事をみて、そういう不安を感じてしまう。

 

世論調査によると岸田内閣の支持率はさほど高くはないようだ。あまり期待されていない分、予想外の好成果を挙げれば評価はガラリと変わるだろう。だがそうしたことが起きる可能性自体があまり期待できないのも確かだ。