投資狂日記

自由を追求するブログ

株の究極の売り時について

これまで株式投資に関する書籍を読み、偉大な投資家達の考え方や手法を学んできた。

その中でバフェットやピーター・リンチなどの考え方は非常に参考になるものだった。だが最も衝撃的だったといってもいいのはフィリップ・フィッシャーの投資哲学だった。

フィッシャーは成長株投資で有名だ。バフェットはグレアムの手法をベースとしつつフィッシャーの考え方を取り入れているという。

 

そのフィッシャーの考え方のどこに衝撃を受けたのかといえば、「株の売り時」についてだ。

株をいつ売るかというのは悩ましい問題だ。もうこれ以上株価が上がらないと思って売ったのにさらに上昇してしまうし、もっと上がると思って売らずにいたのに下落してしまい儲け損ねてしまう。

 

そんな難しい株の売り時について、フィッシャーは

「正しく選び抜いて買った株には、売り時などほぼ存在しない。」

という。

 

株を買ったらいつかは売らなければならないと思っていたが、「売り時はない」という意外な言葉に驚いたのだ。ただ、売り時がないのは「正しく選び抜いた株」であるということだ。逆に言えば、間違って選んだ株や選んだ基準から外れてしまった株には売り時があるということでもある。

株の売り時を考えるということは、どんな株を買ったかにかかっている。そしてその株の企業が成長を続ける限り売ってはならないのだ。究極的には売り時のないような株を買えということだ。

でも現実的には売り時のない株など存在しないのも確かだ。企業は成長するが、停滞もするし衰退もするのだからいずれ売り時がやってくる。だから売り時が来るまで長い期間に渡って成長する株を選別して買うことになる。

 

売りと買いは表裏一体。この考えは今でも投資の根底にあり、株式投資における思考の軸となっている。