コロナ禍で新規取得した銘柄であるマークラインズが2020年12月期決算を発表した。
売上は11.9%増、経常利益は8.2%増、純利益は3%増で着地。主力の情報プラットホーム事業がコロナ禍の影響を受け一時的に契約企業の純増社数が激減したが、その後は持ち直した。また、ベンチマーキング関連事業が伸びていることは期待が持てる。
そして今後の見通しがどうなるかだ。
自動車産業は変動期を迎えている。脱炭素化社会への機運が高まり自動車は電動化へ傾いており、自動車産業以外の産業からも注目されている。この状況は、自動車産業に特化した情報プラットホーム事業を行うマークラインズにとっては追い風となるはずだ。
決算短信で発表された2021年12月期の通期業績予想では、売上高16.4%増、経常利益9.7%増、純利益15.8%増となっている。やはりコロナ禍の影響を考慮しているのか、やや慎重なような気がする。配当予想も2020年と同額を維持したままとなっていることも慎重な姿勢を表しているのかもしれない。
コロナ禍の影響が少なければ予想を超える業績となることは十分ありえることだし、その場合には増配も期待したい。
この業績予想を市場はどうみるだろうか。