投資狂日記

自由を追求するブログ

「木を見て森を見ず」か「森を見て木を見ず」か

物事の一部や細部に気を取られて全体を見失うことを「木を見て森を見ず」と言うが、逆に「森を見て木を見ず」の状態になっていないかと思うことがある。つまり、全体をなんとなく見つめていて細かいことに気付いていないのではないかということだ。

 

例えば、株式市場を「森」とすれば個々の企業は「木」となる。森を構成する木はそれぞれ異なっており、青々と葉が茂っている木もあれば朽ちて倒れそうな木もある。樹齢が古い木もあれば伸び盛りの若い木もある。深く根を張って強靭な木もあれば細くてしなやかな木もある。様々な木が集まって森を形成しているように株式市場も様々な企業によって構成されている。

 

私は株式投資については「木」を見るやり方をしているが、「森」を見ることで「木」を見誤ることになりはしないか気にしてしまう。

「森」である株式市場は上昇し続けてきたが、「木」である企業は必ずしもそうではない。だが「森」を見ていることで「木」も同様だと錯覚してしまうおそれがある。

インデックス投資が普及し、日銀もETFを大量に保有していることもあって「森」を見ることが格段に増えている。だが個々の「木」である企業は業績の明暗が分かれ、さらにその評価も過大かもしれず実態を表しているか定かではない。

 

でもみんなが「森」を見ているときにこそ「木」を見ることにチャンスが訪れる。「木」を見続けるのは根気もいるし難しいことも多いが、それだけに興味深いことも多い。

今は難しい局面だけど、「木」を見ることを続けていく。

あえて木を見て森を見ない投資をしていく。