投資狂日記

自由を追求するブログ

株式投資における効率とは

働き方で生産性とか効率とかが重要視される世の中だが、株式投資においても効率がいいことに越したことはない。

 

では株式投資において”効率がいい”というのはどういうことをいうのだろう。

 

ひとつは「資金が増えていくスピード」だろう。短期間で資金が増えていけばいくほど効率はいいといえる。多くの人はこれを目指して株式投資を始める。とくにデイトレードなどで株式市場が開いている間ずっとモニターを眺め続け、短期間で大きなリターンを得ようと文字通り血眼になる。これで資金を効率よく増やす人が存在するのも確かだ。だけどモニターをずっと眺め続けなければならず、そのことに時間をとられ、他にやりたいことやすべきことをする時間が削られる。むろん、モニターを眺め続けトレードすることが楽しくてしかたないのならいい。しかしそれが精神的な消耗を生み心を疲弊させるものだったら、資金を増やすことができてもそれが本当に効率的といえるのだろうか。結局、辛い労働をしていることと同じではないのか。トレードという労働をしていることと同じではないのか。トレードが成果に結びついていればいいが、そうでなかったら壮大な時間の無駄遣いで終わるのではないのか。

 

株式投資によって資金が増えていくスピードも大事だが、より重要なのはできるだけ自分の時間が奪われずに資金が増えていくことだ。労力が少なくリターンを得ることこそ効率的といえるのではなかろうか。

ある企業の株式を買って、その企業が利益を積み重ね成長することで株価が上昇し配当金が増え、株式を買った投資家がその恩恵を受ける。この間、投資家は直接関与する必要がほとんどない。株を買った後、活動するのは企業であって自分自身ではなく、自分自身は別のことに時間を使うことができるのだ。もちろん企業のことを調べたりするなどある程度の時間は必要だが、労働する時間に比べればはるかに少なくて済む。

 

時間は有限で戻ってこない。だからこそその使い方の巧拙が人生を左右する。自分がやりたいこと好きなことに費やせる時間が多いほど豊かで幸福になる。

株式投資において”効率がいい”というのは、自分の少ない時間でより多くの資金を増やせることだ。

トレードに時間を費やすことは効率的とはいえない。少ない労力でより多くのリターンを得ることこそ効率的だと思う。