投資狂日記

自由を追求するブログ

キャッシュを稼ぐ力

コロナ禍によって苦境に陥る企業が増資に動いている。全日空や日本航空はその典型だ。しかもその増資は事業拡大のためではなく存続のためのものだ。

 

なぜそういう事態になったのかといえば、単純にキャッシュを稼げないからだ。キャッシュが稼げないから人件費を抑制せざるを得ないし借金も返せない。手持ちの資金が減るばかりなのだから返済の必要のない資金を調達するしかないのだ。

逆にコロナ禍にあって業績が堅調なのはキャッシュを稼げる力のある企業だ。そうした企業の特徴は、多くの労働力を必要とせず大規模な設備もいらない。バランスシート(貸借対照表)の中身がシンプルで軽い。

 

キャッシュが欲しくてたまらない企業の株式と、キャッシュをガンガン稼ぐ企業の株式でどちらに人気があるかは明らかだ。そしてそれが株式投資の本質でもある。

株式投資はキャッシュと株式の交換だ。その株式が、キャッシュを吸収する企業の株式なのか、キャッシュを生み出す企業の株式なのか。

 

この異常ともいえる低金利でキャッシュが溢れかえっているなか、そのキャッシュを喉から手が出るほど欲しがっているという奇妙な状況が意味するものは何なのか。

キャッシュを稼ぐ力の格差が大きくなっている。

それは個人だけではなく企業もそうなのだ。