天邪鬼(あまのじゃく)は、ひねくれ者のことでわざと人に逆らう言動をする。人には好かれない性格であろうが、投資家としては必要な要素ではないかと思っている。
多数の意見に盲従することなく、少数派になったり孤独になったりすることを恐れない。そこにはむしろある種の強さを感じる。
ここ最近、コロナウイルスに対するワクチンへの期待が高まり、株式市場でもそれが反映されている。期待することは勝手だが、その期待が実現するかどうかはまた別問題だ。期待が期待を呼び、必要以上に楽観的になって陶酔状態になりつつあるのならそれは危険な状態だ。いい気になっていると酔いが醒めた時には酷く苦しむことになる。
多数大勢がどんちゃん騒ぎをしているときに、一緒になって踊り狂うか、あるいはそれを冷ややかに見つめることができるか。
まだワクチンはまだ完成していないし、それによって経済がもとに戻っているわけでもない。
すべて期待でしかない。
そんな状態は脆いものだ。
私は天邪鬼な見方をしようとしている。
いや私は天邪鬼のようになりたいのだ。