投資狂日記

自由を追求するブログ

キオクシアの上場延期について勘ぐる

キオクシアホールディングスの上場が延期されたことが大きく報道されている。今年最大の上場案件だっただけに反響が大きいようだ。もともとキオクシアという企業に全く興味はないが、あれこれ勘ぐってみたくなった。

 

上場延期の理由がファーウェイに対する米政府の規制により先行きが不透明になったからだというが、果たして本当にそうなのだろうか。

 

そもそもキオクシアという企業が投資対象として魅力的なのか。ファーウェイへの規制があるとしても、それを跳ね返すだけの力はないように思える。

 

それだけ期待値が低いから投資家の需要が低く、証券会社も株式が売りさばけないのではないか。しかも売り手が投資ファンドや東芝で、その東芝は売却収入を株主への還元に使うらしいとあって、買い手からすればキオクシアの成長性より売り手の都合が前面に出てきている印象がある。ファーウェイへの規制による先行き不透明というのを表向きの理由にして、実際は魅力がなくて株式が思ったほどの価格で売れないという単純な現実に直面したからではないのか。現に公募・売出価格の仮条件は上場承認時の想定価格から引き下げられている。その仮条件すらもクリアできないと判断したのだろう。

 

コロナ禍にもかかわらず株式市場は堅調であることから上場もうまくいくと考えたのかもしれないが、投資家もそう甘くないということだろうか。