投資狂日記

自由を追求するブログ

金価格上昇が意味すること

純金積立をずっと続けているが、ここ最近は金の価格が上昇しているらしい。

ドル建ての金価格が高騰しているが、為替市場では円高ドル安となっていないことから円建てでも金価格は上昇している。最近の高騰で投機マネーが群がってきていることも価格上昇に拍車をかける要因だろう。

 

この金という実物資産が選ばれる背景は、新型コロナウイルスによる経済低迷の影響が長引き、財政の拡大と金融緩和の継続で通貨の価値が相対的に低下すると考える人々が多くなってきていることではなかろうか。いずれインフレが来るのではないかという懸念だ。

 

感染拡大が一向に収まらなければ、じわじわと経済低迷というボディブローが効いてくる。政府は対策を打ち出し続けるだろうが、無尽蔵に湧き出る打ち出の小槌を持っているわけではない。特に日本はすでに多額の財政支出をしており、余力が残っているのか極めて疑問だ。最終手段として禁断の財政ファイナンスが行われたらどうなるか。

 

通貨は、みんなが通貨として扱っているかぎり通貨であり続けるが、その共同幻想が崩れたときその通貨は信用を失う。金価格の上昇がその共同幻想が崩れる前兆である可能性は無きにしもあらずと考えている。

金価格の上昇で純金積立の含み益は膨らむものの、通貨の信用低下という懸念も増えるだけに複雑な気分だ。ただ、守りの資産として金を保有することは有効だろうと思っている。ついでに価格が低迷しているプラチナも回復することを期待したい。